Social Impact Day 2025

Session

Special Supporter Session 1

2025.5.15 Thu 10:50-11:20

日本語

ファイヤーサイド・チャット:波及するインパクト~カタリティック・フィランソロピーの潜在力~

世界的に急速に分断が進む中、脆弱性と不安定性への対処が、持続可能な開発目標 (SDGs)を含む社会・経済・開発目標の達成に不可欠となっています。特にアジアでは、急速な経済成長によって生活水準が向上しているにもかかわらず、野心的な目標を達成するには、財政的支援を超えた革新的かつ協力的な取り組みが必要です。さらに総合的解決策を生み出すためには、従来のアプローチに加え、包括的でセクター横断的な枠組みが必要となっています。 カタリティック・フィランソロピーは、複雑な社会課題に対し、短期的な対処ではなく、持続可能で構 造的な変化に焦点を当て、社会・経済開発に貢献する フィランソロピーの有望な手法として近年浮上しています。

本セッションでは、当財団が昨年11月に発表した報告書「波及するインパクト:アジアで解き放つカタリティック・フィランソロピーの潜在力」を通じて特定された、カタリティック・フィランソロピーを構成する9つの要素とその実践およびインパクトに関し、筆頭執筆者の濱川氏とモデルケースとして本報告書でとりあげられたPWC財団の代表者を招き対話を行います。

【特別協力】公益財団法人笹川平和財団(SPF)

  • Speaker

    濱川 知宏 氏 Tomohiro Hamakawa

    一般社団法人Earth Company/最高探究責任者 & 共同創設者

    ハーバード大学卒業後、NGOスタッフとしてチベット高原で働き、後ハーバード大学ケネディ行政大学院で修士号取得。英国大手財団CIFFにて、インド・アフリカにおける子供の保護・教育に重点を置いたプロジェクトの企画推進・評価等を行う。革新的なテクノロジーを最貧国へ届けるNGOコぺルニクにて国際開発やBOPビジネスの促進に関わり、ソーシャルイノベーションとインパクト評価を専門とする。日本では青少年のグローバル教育にも従事。元東京大学特任教授。世界銀行コンサルタント。国際会議での講義登壇実績多数。 2014年、ダライ・ラマ14世より「Unsung Heroes of Compassion (謳われることなき英雄)」受賞。Mana Earthly Paradise 共同創設者。現在はインドネシアバリ島在住。四児の父。

  • Speaker

    日向 昭人 氏 Akihito Hyuga

    公益財団法人PwC財団/代表理事

    外資系コンサルティングファームを経て、PwCコンサルティング合同会社入社。サプライチェーンおよび経営改革の専門家として、製造業を中心とした幅広い業種に対してサービスを提供。特にデジタルを活用した経営改革など戦略立案から実行支援までを一貫して支援している。2020年5月に一般財団法人PwC財団を設立し、事務局長に就任、社会課題解決に取り組む。2024年7月より現職。

  • Moderator

    松野 文香 氏 Ayaka Matsuno

    公益財団法人笹川平和財団 経営企画部/特任部長

    11歳の時に日本の子供親善大使として、インドネシアに3週間訪問。その時に体感した貧富の差に衝撃を受けて、国際開発の道に進むことを決意。日本放送協会(NHK)の番組制作ディレクターを経て、国連機関職員として国際開発でのキャリアを国連開発計画(UNDP)で始める。グラミン銀行のモハメッドユナス氏が牽引していたマイクロファインナンスに出会い、女性の経済的エンパワーメントに携わる。その後、国際労働機関(ILO)やJICA勤務を経て2019年から笹川平和財団に勤務。アジアの女性の経済的エンパワメントの推進を意図したインパクト投資基金、アジア女性インパクト基金のディレクターとして5年間基金の運用と、アジア女性の経済的エンパワーメント及び社会イノベーションを促進する技術支援プロジェクトをリードした。2025年4月より経営企画部特任部長を務める。