Social Impact Day 2025

Session

Keynote Speech

2025.5.14 Wed 10:00-11:00

日本語・英語

「ベータ・アクティビズム」への招待〜資本主義の土台を動かす

「Moving Beyond Modern Portfolio Theory: Investing That Matters(「良い投資」とβアクティビズム : MPT現代ポートフォリオ理論を超えて) 」を執筆した、Jon Lukomnik 氏とJames P. Hawley 氏が登壇します。

今日の経済システムの基盤として挙げられる現代ポートフォリオ理論(MPT)ですが、登壇する両氏は、MPTが時代遅れになったこと、また現代のシステムリスクに対応し、資本主義の限界を克服するために「ベータ・アクティビズム」に象徴される一人一人の積極的関与が必要であることを指摘しています。
サステナビリティ課題に効果的に取り組むうえで、資本主義の限界が指摘される中、

”今日の資本主義社会を形成している根本的な経済的枠組みとは何なのか?”
”現代におけるシステムリスクとは?”
”ベータ・アクティビズムとはいかなるもので、誰がそれを主導、支援、賛同すべきなのか?”

これらの問いかけについて議論し、参加者のアクションを求めていきます。

  • Speaker

    Jon Lukomnik 氏

    Adjunct Professor of International and Public Affairs and The Brandmeyer Fellow for Impact and Sustainable Investing, Columbia University

    Jon Lukomnik は、1,000億ドル以上(ニューヨーク市の年金基金を含む)の投資顧問や信託受託者を務め、総資産1兆ドル以上の機関投資家にコンサルティングを行っている。また、国際コーポレート・ガバナンス・ネットワーク(ICGN)およびガバナンス・メトリクス・インターナショナル(現MSCI)を共同設立。 IRRCインスティテュートのエグゼクティブ・ディレクター、ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネススクール(英国)のペンブローク国際金融客員教授を歴任。ICGNから生涯功労賞を授与されるなど、多くの栄誉に輝いている。

  • Speaker

    James P. Hawley 氏

    Professor Emeritus, School of Economics and Business, Saint Mary College of California

    James Hawley は、セント・メリーズ・カレッジ カリフォルニア 経済・経営学部の名誉教授で、以前はカリフォルニア大学デービス校の助教授、ウェルズ・ファーゴ銀行でリスクアナリストも務めた。 著書に、国際銀行とグローバル通貨システムに関する最初の著作『Dollars and Borders』(1987年)や『The Rise of Fiduciary Capitalism』(2001年)があり、また Jon Lukomnikとの共著に『Beyond Modern Portfolio Theory: Investing that matters』(2021年)、共編著に『Corporate Governance Failures: The role of institutional investors in the global financial crisis』(2011年)があるなど、50以上の学術論文の著者(または共著者)を務めている。

  • Moderator

    今田 克司 Katsuji Imata

    一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ 代表理事、株式会社ブルー・マーブル・ジャパン 代表取締役

    米国(6年)、南アフリカ(5年半)含め、国内外で市民社会強化の分野でのNPOマネジメント歴25年。2013年帰国後、セクターを超えてインパクト・マネジメントの普及に力を入れている。現在ほかに、(株)ブルー・マーブル・ジャパン代表取締役、(一財)CSOネットワーク常務理事を兼任するほか、(特活)日本評価学会副会長・研修委員長、休眠預金等活用法における指定活用団体である日本民間公益活動連携機構(JANPIA)評価アドバイザー、国際協力機構(JICA)事業評価外部有識者委員会委員、インパクト・コンソーシアム データ指標分科会座長等。2022年8月より国連開発計画(UNDP)SDGインパクト基準(企業・事業体版)研修認定トレーナー。