Social Impact Day 2025
Session
Session 6
2025.5.15 Thu 15:10-16:10
日本語・英語
共催:
特定非営利活動法人ソーシャルバリュージャパン
欧州Impact Valuation Hubの実践に学ぶインパクトマネジメントのインパクト投資への実装
本セッションでは、社会的インパクト評価を事業投資やポートフォリオ・マネジメントにどう活用するかを、欧州のImpact Valuation Hubの実践から学びます。
登壇者には、インパクト評価の国際基準策定を主導するSocial Value InternationalのCEO、ベン・カーペンター氏と、持続可能な農業・食分野への投資を展開するAstanor Partnersのパートナー、レスリー・カパン氏を迎え、日本と欧州に共通する実装課題と展望について議論します。
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Speaker
Ben Carpenter 氏
CEO, Social Value International
社会的価値の可視化とインパクトマネジメントの国際的な標準化を推進するグローバルネットワーク、Social Value International(SVI)のCEOを務め、インパクト評価に関する国際原則やガイドラインの策定に深く関与し、企業・政府・市民社会組織と連携しながら、実務の標準化と制度化を牽引してきた。特に、アウトカム志向のマネジメント手法や意思決定への社会的価値の統合を提唱し、多様なステークホルダーが参加する評価文化の醸成を目指している。また、グローバルな政策形成の場でも発言力を持ち、OECDやUNDPなどとの連携を通じて、国際的な影響力を強めている。現場と政策、両面に精通したリーダーとして、持続可能な社会の実現に貢献している。
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Speaker
Leslie Kapin 氏
Partner, Astanor Partners
Astanor Partnersのパートナーとして、食料および農業分野における持続可能な社会変革を実現するためのインパクト投資をリードしている。特に、革新的なアグリテックや食品関連スタートアップへの投資を通じて、環境・社会課題の解決と経済的リターンの両立を目指し、これまでにベンチャーキャピタルや戦略コンサルティングの分野で豊富な経験を積み、戦略的思考と実践的な支援を兼ね備えたアプローチで投資先企業を伴走支援している。また、IMM(インパクト測定・マネジメント)の重要性を強く認識し、データに基づく成果検証と透明性あるポートフォリオ運営の体制構築に尽力し、欧州におけるIMMの実践事例として、Astanorの取り組みは国際的にも注目されている。
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Moderator
伊藤 健 Ken Ito
一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ 業務執行理事、特定非営利活動法人ソーシャルバリュージャパン 代表理事
大学卒業後、日系メーカー勤務を経て、米国Thunderbird Global School of Management にて経営学修士課程を修了後、GE Internationalに入社。2008年GE社を退職、NPO法人ISL社会イノベーションセンターを経て、2010年より2024年まで慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科にて主に社会的インパクト評価を中心に研究。2014年-2015年には、G8社会的インパクト投資タスクフォース日本諮問委員会の事務局、2015年経済産業省「ヘルスケア分野におけるソーシャル・インパクト・ボンドに関する検討会」委員長、内閣府「共助社会づくり懇談会 社会的インパクト評価検討WG」委員会主査を務めるなど、日本の社会的インパクト評価、ソーシャルインパクトボンド、社会的投資の普及促進に尽力している。