Social Impact Day 2025
Session
Session 8
2025.5.16 Fri 11:30-12:20
日本語
「共助資本主義」経営による持続的な企業価値の向上
経済同友会は、日本経済が活力を取り戻し持続的成長を実現するモデルとして2023年に「共助資本主義」を提唱しました。また、2025年1月には、共助資本主義を企業経営において実践する「共助経営」の概念を元に、『「ソーシャルセクター連携」 のすすめ~共助経営のためのガイダンス~ 』 を、企業がソーシャルセクターと連携し社会課題解決に取り組む手法として発表しました。
本セッションでは、このガイダンスの取りまとめの経緯、社会課題解決を通じて持続的な企業価値向上を目指す経営者への示唆について、同友会会員企業と、企業とソーシャルセクターとの連携に取り組む中間支援組織によるディスカッションを行います。
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Speaker
井上 ゆかり 氏 Yukari Inoue
公益社団法人経済同友会 副代表幹事/共助資本主義の実現委員会委員長(日本ケロッグ 代表職務執行者社長)
1985年大阪大学経済学部卒。P&G日本法人に入社後、米国本社のマーケティングディレクターなどを経て、2003年ジャーディンワインズアンドスピリッツ株式会社(現MHD)常務取締役、2005年キャドバリージャパン株式会社(現、モンデリーズ・ジャパン株式会社)代表取締役社長に就任し、2013年7月より現職。2023年 日本食糧新聞社「第56回食品産業功労賞」を受賞。豊田通商株式会社 社外取締役、経済同友会 副代表幹事/共助資本主義の実現委員会委員長、大阪大学経営協議会委員等も務めている。
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Speaker
伏見 崇宏 氏 Takahiro Fushimi
ICHI COMMONS株式会社 代表取締役
2014 年慶應義塾大学法学部卒。米アラバマ州で幼少期を過ごし、学生時代に教育系 NPO の HLAB 立ち上げに携わる。2014 年にGeneral Electric 入社、FMP プログラムの一環でコーポレートファイナンスを中心としたプロジェクトに従事した後、インパクト投資の中間支援をする一般社団法人 C4 に事務局長として参画。同時期に米系ファンド EVOLUTION FINANCIAL GROUP の投資銀行部門にて、上場株式投資のアレンジャー業務に従事。2020年、ICHI COMMONS 株式会社を創業し、共助共創プラットフォーム「サステナ Net」を通じて企業や NPO・社会的事業の社会課題解決の促進支援に取り組む。
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Moderator
伊藤 健 Ken Ito
一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ 業務執行理事、特定非営利活動法人ソーシャルバリュージャパン 代表理事
大学卒業後、日系メーカー勤務を経て、米国Thunderbird Global School of Management にて経営学修士課程を修了後、GE Internationalに入社。2008年GE社を退職、NPO法人ISL社会イノベーションセンターを経て、2010年より2024年まで慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科にて主に社会的インパクト評価を中心に研究。2014年-2015年には、G8社会的インパクト投資タスクフォース日本諮問委員会の事務局、2015年経済産業省「ヘルスケア分野におけるソーシャル・インパクト・ボンドに関する検討会」委員長、内閣府「共助社会づくり懇談会 社会的インパクト評価検討WG」委員会主査を務めるなど、日本の社会的インパクト評価、ソーシャルインパクトボンド、社会的投資の普及促進に尽力している。